こういう人におすすめ
- ファンタジーが好き
- 妖精の話が好き
- 欧州の話が好き
- 不思議なお話が好き
- 少しホラーがあってもいい
『英国妖異譚シリーズ』
著:篠原 美季
絵:かわい 千草
講談社X文庫ホワイトハート
英国妖異譚シリーズ、欧州妖異譚シリーズ、番外編を含め40冊以上発行されています。ここでは、特におすすめのお話をいくつかピックアップしていきたいと思います。
日本人とイギリス人のハーフで、子爵の称号を持つ由緒ある家柄のユウリ。実は、日本人の母の実家は、陰陽の家系でありユウリには不思議な力があった。そんなユウリは、イギリスの名門男子校へ編入しましたが、ある日、ユウリが話した百物語に興味を持った友人たちがそれをやろうと誘います。気の乗らないユウリでしたが、そこで語られたある物語が忌まわしくも悲しい異変のはじまりでした。名を呼んではいけない。呼んでしまったら・・・。
学校でのハロウィンの準備をしていたユウリでしたが、ある噂を耳にします。亡くなった大切な友人ヒューの幽霊が出るというのです。その噂に心を痛めるユウリ、なぜなら、ヒューの死に負い目を感じていたからです。そんなユウリにつけこみ交霊術を行わせる友人には、どんな企みがあるのか。ヒューの魂はどこへいくのか・・・。
ある女学院で『ハムレット』を上映することになった。しかし、その女学院で『ハムレット』は、いわくつきの演目だったのだ。
『オフィーリアがよみがえると人が死ぬ』
水にたゆたふ乙女 英国妖異譚8
そんな中、妙な成り行きでそのオフィーリア役を演じることになったユウリ、その女学園でいびつな影を感じます。ユウリは、この呪詛を解くことができるのでしょうか。シェイクスピアのハムレットが読みたくなる一冊です。
ある日、ユウリは、とても美しいボーイ・ソプラノの『アヴェ・マリア』の歌声を耳にします。しかし、そこにいたのは、声が出せないという少年でした。ユウリが聴いた歌声は、誰のものだったのか。声の出せない少年の悲しい過去の事件を解決することができのか。グノーのアヴェ・マリアを題材にした1冊です。
『欧州妖異譚シリーズ』
高校を卒業して、イギリスの大学に通うユウリでしたが、フランスの大学に通う親友との友情を深めていきます。
英国妖異譚シリーズの最後で、行方不明になっていたユウリだったが、パリの画家志望のミリアムの描いた絵に救われます。ミリアムは、ある晩、不思議な夢を見る。その夢に見た様子を絵に描くミリアムでしたが、その絵には天使と悪魔が憑いていた。欧州妖異譚、あらたな物語の始まりです。
骨董市で親友のシモンとはぐれてしまったユウリ、シモンを探すユウリだったがある露店で指輪がはまってしまい外せなくなってしまう。そのころ、ロンドンの町では、右目がほしいという女が右目を奪う事件が発生していた。琥珀という名の獣と傲岸不遜の男そして右目を狙う女、その正体とは!
母校である名門男子校で異様な影におびえる生徒、サインをしている途中で死んでしまった女性大学教授、二人は、銀の万年筆を持っていた。呪われた万年筆から磯の香がすると・・・。カリブの海賊の呪われた銀貨、その力に対抗できるのか。